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Peter Zumthor展示会

ピーター・ズントー(独:ピーター・ツムトール)の展示会に行ってきました。
彼についての印象がぐっと変化しました。
頑固な仙人みたいな人という印象が、器用なビジネスマンという印象に。
この展覧会についてのさらなる情報がほしい方は、amij_kk@hotmail.comまで。

R0013569.jpg  リアル模型
R0013573.jpg  リアル模型内部
P1060524.jpg  敷地模型
P1060525.jpg  敷地模型アップ
P1060429.jpg  スケッチ
P1060574.jpg  あるプレゼン1
P1060599.jpg  あるプレゼン2


○模型の法律

模型に対する彼の規則は徹底している。

最初に入った部屋にあったのは巨大模型の数々。
スケールは1:26とか1:8とのこと。
あまりに端数だったので案内者に質問。
彼は模型の大きさから作るスケールを決定するらしい。

その説明を聞いて、改めて模型をみてみると、ふと腑に落ちるところが確かにあった。
模型という伝達手段にとって、光や空間のボリュームが、人間が、ある高さから見たときに、適正なスケールというものがあるということだ。

2階には沢山の敷地模型がある。

敷地模型は、どれもあまり作りこまれていない。
「つるつるしゅ」っとした感じではなく、「さらさらのっぺり」した感じ。
それに自分の作った部分だけが光ったり、そこだけ作りこまれたりすることはない。

彼にとって、模型の法律とは、

敷地を伝える模型。それは「全体と建物の相互イメージを一枚の絵のように」伝えなければならない。自分の作ったものを「強調」するのではなく、周りの風景に「溶けこむ」ことを伝えなければならない。

空間を伝える模型。それは「空間の雰囲気のリアルさをそのまま生々しく」つたえなければならない。コンセプトは「模型で伝えるもの」ではなく、建物を見て一瞬で判明するものである。ましてや、模型の「かわいらしさ」を伝えるものにしてはならない。

イメージを伝える模型。それは

○プレゼンのテイスト

彼は、プロジェクトによって、プレゼンのテイストをはっきり変えている。

全体的に見ると、
スケッチの色使いは、プロジェクトによって様々だ。
カラフルなスケッチが出てくるプロジェクトもあれば、地味なスケッチばかりのものもある。
図面もすべて同じではなく、少しずつ違う。
手書きしかないときがあれば、ディテールまでしっかりかかれたものもある。
そこは千差万別。
ただ、プロジェクトの与条件を示すための写真は常につけられている。

ただし、ひとつのプロジェクトのテイストは、
模型、図面、スケッチともに、ひとつにまとまっている。
明るくてほのぼのか、暗くてかっこいいか、など、言葉でいえそうなくらいにまで純化されてわかりやすく。

状況に応じて柔軟に。ひとつのものに対してひとつのイメージを自信をもって提出する。
その技量が彼にはある。スタッフがやっていても、それをコントロールする能力がある。
ズントーは器用なビジネスマンの才能も持ち合わせているようだ。

○商品としてのプレゼン
最後に彼の模型やスケッチはどれも商品として売れそうなくらい素敵である。

建築は二次的売り上げができない、(複製不可能な)「モノ」である、と一般には考えられる。
しかし、ここまで模型やスケッチに精神というか哲学が通っていると、この模型やスケッチや、そのレプリカをうってもいいくらいの気持ちが浮かび上がってくる。
宮崎駿のセル画や、レイアウト集のコピーが売れるように。
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2008.10.14(Tue) - リスボン追記





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