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ゆっくりと音が歩いて来た

無理に飲んで床に就いた。会社の年度末の送別会と二次会だ。長い夢を見た。途中で二機の巨大な旅客機が連なって飛行していた。あまりに巨大で、超高層ビルよりもはるかに太く、大きかった。そのうちの一機が、よけきれずに、その超高層ビルにぶつかった。僕らはそれをショッピングモールのテラスのような場所から見ていた。ぶつかったとき、ぶつかちゃったな、と思った。やっぱり、と。でも少し前までは、そんなぶつかるはずなんてないよな、と思っていたのだ。ぶつかった瞬間、音はしなかったが、破片が舞っているのが見えた。静止画のように空にそびえていたビルから、点のように小さなものが、ばらばらと散っていた。後から考えると、それは特に遠く離れていたから、音が届くのに時間がかかり、光景だけが無音のなかで見えたのだと思う。その後、二機の飛行機がどうなったかは分からない。僕は息子を抱えて逃げた。あらゆる角を曲がり終わることのない途を目が覚めるまで歩き、ときに走った。今でも飛行機がぶつかろうとするのを見ていた時を思い出す。まさかぶつからないだろう、と思いながら、じっと見届けようとはいられない。その腹を見せながら、回避する姿勢ではあるものの、旋回をしきれず、ぶつかる。それは音もなく起き、心の中には、ああやっぱりな、という気持ちが広がっていく。(201603)
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2016.04.10(Sun) - 詩と作文 2016





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