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我々と彼ら

彼らは目の前の窓の外を左から右に歩いて行った。ほとんどの者は独りぼっちだった。手には弁当の入った小さな袋を持っていた。対して我々は温かい室内にいて、のんびりと過ごしていた。新聞や本を読んだり、タバコを吸ったり、スマートフォンをいじったりしていた。一人の男が自動ドアから外へ出ていった。次々に人々はそのドアから凍える冬の空気のなかへ加わっていった。室内には人はまばらになった。そして私も結局外へ出ていった。皆と同じく、その特徴のない自動ドアをくぐり抜けて、孤独な旅路についた。(201603)
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2016.04.10(Sun) - 詩と作文 2016





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