Recently
Archive
Category
Link
Profile


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


--.--.--(--) - スポンサー広告


柴崎友香 わたしがいなかった街で

切実さがある。衝突があり、血があり、戦争がある。ときに遠く、ときに近いにせよ、確かな感覚を求めていく緊迫感がある。文章の巧みさは幾分ではあるが影を潜めている。だがしかし、全体をみてみると、あらすじすらもない。それでもすんなりと読めてしまうから、それが文章の巧みさと、切実さのなせる技なのだと思う。
主人公の感覚と視点は揺れ動く。主人公の知り合いに、突然視点が移り、また元に戻るように、うつろう。それでも何かひとつの感覚が結実していくような構成・雰囲気がある。その感覚は、だがしかし、他人と直接的にしっかりと共有されることはない。そこの衝突具合、共有されないことでの孤立感のようなものがあまり描かれず、むしろ、まっすぐと楽観的な死の感覚のようなものに主人公が近づいていくあたりが、また熱すぎない感じで、不思議な魅力がある。

⇒amazon
スポンサーサイト


2015.05.29(Fri) - 書評 2015





/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。