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トム・ジョーンズ コールド・スナップ

竜巻が去った後に空から色んなものが降ってくるように、散りばめられた、ときに互いに相入れない、強烈なイメージが、情報過多になるまで襲ってくる。しかも主人公達は、学歴があるか、もしくは世の中を(麻薬をやっていなくて筋肉で出来ている、という意味ではなく)タフに生き延びなければならなかった頭脳の持ち主たちなので、感覚は研ぎすまされている。
衝突があり、溶解があり、また成功があり、失敗がある。最後はハッピーなこともあり、バッドであることもある。
出来事と感覚の混ぜ合わされた極度の密度。そのなかに突然あらわれる底抜けな救い。作者はほとんど出し抜けに、実に文脈に寄っていないかのように(本当に寄っていないかどうかは不明だが)提出する。文脈無視のハイな救済感覚。最初は意味不明の極みのように感じられたものの、段々とこれらの短編を読んでいくうちに、やみつきになっていく。エンディングは暗くても、線香花火の最後の微光のようだが闇雲にやってくる、人々をとりこにする救済の幻想について、考えるようになっていく(そして僕なんかは、そういうことってあるんだろうなぁ、と妙に納得してしまう)。

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2015.05.29(Fri) - 書評 2015





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