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커피숍

「なんで私だけ…ひどい」と、知らない間にメールが届きます。それにどう返事をするべきか、僕は考えています。「私、何度も、ほらあの交差点でだって、写真館に行く途中のあの交差点…二回写真館に行ったとき、あわせて四回も、私のっほうを見たじゃない。一度くらい、よかったんじゃないかしら」
 面倒なことになりました。だから僕は今、どこの店にも行かず、家で自分で抽出したコーヒーを飲みながら、机に腕をのせて、考えあぐねています。

 たくさんのコーヒーショップがこの町にはあります。そのうちで、はっきり僕が入りたくなったものは、以下の六つでした。
・The Coffee Bean & Tea Leaf
・Starbucks Coffee
・EDIYA COFFEE
・CAFFEE BENE
・CAFFEE PASCUCCI
・珈琲物語
 これらには全て行きました。また、僕がはっきり入りたくなかったものは、以下の三つでした。
・TOM N TOMS COFFEE
・Angel-in-us Coffee
・A TWOSOME PLACE
 これらのうち、A TWOSOME PLACE以外の二つには行きました。A TWOSOME PLACEには行きませんでした。もちろん上の九つ以外にもコーヒーショップはあります。
 珈琲物語以外はチェーンですから、歩いていると、「また会ったね」と、眼に声をかけてきます。それでも僕はA TWOSOME PLACEには行きませんでした。無視を決め込んでいました。嫌なやつです。
 A TWOSOME PLACEはかわいそうです。少ししょんぼりしています。横断歩道の端のほうで、ひとりだけ離れて、携帯電話をいじっています。

 A TWOSOME PLACEの看板の白い文字の近くには、小さいサイズのフォントでDESSERT CAFÉと書いてあります。そして入口の脇には、遠くからでもわかるように、何種類かのデザートの写真が、大きく掲示されています。僕にはそれが、なんだか嫌だったのです。
 The Coffee Bean & Tea Leafは、他店に比べて特にコーヒーがおいしいと、どこかのブログで読んだから、行ってみたのです(実際とてもおいしかったです)。Starbucks Coffeeは、知り合いに大量の無料クーポンをもらったので行ったのです(どんなサイズ、どんな種類でも構わない、夢のようなクーポンでした。)。EDIYA COFFEEは家の近くにあったので、CAFFEE BENEはスーパーの近くにもあり、とにかく機会があって、色々なところで行きました。CAFFEE PASCUCCIは、オリジナルのタンブラーがみてみたかったので、行きました(割とよさそうではあったけれど、結局買いませんでした。それでタンブラーをみただけだと何となく不充分な気がしたので、ホットのアメリカ―ノを注文しました)。珈琲物語は、この町で初めて行ったコーヒーショップで、なんと一六回も行きました(ふだん僕は回数なんて覚えていないのですが、手元にスタンプカードが残っているので、そしてそれを行くたびに押してくれたので、はっきりとわかるのです)。
 TOM N TOMS COFFEEは、ICに入っていた店がそれしかなく、しかも親戚がコーヒーを飲みに行くのについていっただけです。Angel-in-us Coffeeも、同じようなことです。大体コーヒーショップがありそうだなと思って探していると、それがこの二つのどちらかだったりするわけです。そして何回もそんなことが続いていると、誰かに連れられて行ったり、休みたい衝動に負けられなかったりして、結局足を踏み入れることになります。しかももっとたちの悪いことに、入ってみるとそのときは機能的に困ることはないのですが、やはり僕が普段欲している機能は、やはり満たしてくれないのです。

 A TWOSOME PLACEのほうをちらりと見ますと、思いもよらず、言葉にならないつぶれたような笑い声を残して、先にどこかへ行ってしまいます。
 しばらく僕も歩きます。横断歩道を渡ってオフィス街を歩きます。ずっと下だけを向いて、コーヒーを飲みながら何と言おうか考え続けています。最後にそして、メールを送ります。
「TWOSOMEでDESSERTだから、ちょっと場違いかと思ったんだ。何しろひとりで煙をふかしながらゆっくりしたかったから、遠くから見て、これは違うかなと思ったものは選択肢から外していたんだ。
確かに実際には見ても飲んでも聞いてもいない。君の言う通り、一度くらいはよかったのかもしれない。でもあまりいいことではないとわかっていながら、僕は本を表紙だけ見て、読むか読まないか判断したりもする。正直なところ、女の子を見て、スカートの丈の長さで見たり見なかったりする。深く考えず、TWOSOMEでDESSERTな人のための場所なんだな、そういう人たちがたくさんいるんだろうなって、思っていたんだ。TOM N TOMSもAngel-in-usも似たような話さ。別に彼らが特に好きだったってわけじゃない」
「他のところだって同じだというの?」返信が来ます。
「似たようなものだよ」間髪を入れず、僕はこう返します。
 けれども、それからというもの歩いていてA TWOSOME PLACEを見つけるたびに、それはますますA TWOSOME PLACE以外の何でもないように、僕には感じられるようになってしまうのです。
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2014.03.27(Thu) - 釜山 2014





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