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ほくおう


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秋、北欧に行くかもしれない。半年くらい前から、新しい家族が旅行に行くと言い出していて、そのプランを練っているのだ。候補として最初イタリアや東欧があがっていたのだけれど、断然北欧がいい、私的には。イタリアに行って、そこそこうまいパスタやピザを食って、町を見て、博物館へ行って、絵を見て、田舎に行って、村を歩いて、ワインを飲んで、寝るといった、少し欧州旅行風景として定着した楽しみよりも、もっと違った楽しみが北欧にある気がするから。もちろんローマにもプラハにも行っていないのにそう思っている。例えばサウナだけれども、フィンランドはその発祥の土地である。聞けばホテルにはたいていついているそうである。たいてい日本を旅するときの楽しみといえば温泉だってもんだが、いったいどういう感じでサウナが存在しているのだろう、北欧では?日本のスーパー銭湯によくいくのだが、そこに最近、欧米やアフリカあたりの出身ぽい人たちを見かける。彼らの挙動は日本人のそれとは明らかに違う、裸に対する意識の差を感じるし、まず第一銭湯にそんなに大きな巨体が姿を現すことそのものに驚く。それにスイスやリスボン、コルドバなどの海外の浴室事情を見てみるのはとても面白かったから、この際、世界(共同)浴室事情に関する知識人になるという道もある。あとは雄大な地形や小さな島々も一つの見所で、その合間を縫うように様々な船舶が通行している。フィヨルドは教科書の中の世界だが、実際にgoogle earthで確認してみるとそこにきちんと人が住んでいて、町の形成や道路の通し方まで独自の法則が成り立っている。そんな中を航行するクルーズ船や沿岸急行船は、ヨーロッパ著名都市に周り始めたべらぼうに値の張るツーリングバス、あるいはアルプスに走る登山鉄道、あるいはメディリンの山肌に開通したロープーウェイと同じような装置なのであり、現代が作り出した実に緊張感の高い空間なのである。このようなパースペクティブでも俯瞰的でもない視点から世界をながめてみることは、常に新しい風景を作り出し、人々に愛され、技術的なチャレンジであり続けてきた。また、一応程度に触れておくと、建築で言えば昔の大きな存在としてアアルトやアスプルンドがいる。現代建築も新しいストックホルムのオペラハウスなどある。また俯瞰的に見る限り都市も面白そうだ。ストックホルム、ヘルシンキ、タリンといったあたりは、中規模の港湾都市だが、市外は非常に整備され成熟しているように見える。
「まあ、あなたは北欧をそんなに推すけれども、それはあなたがポルトガルに留学してイタリアや東欧の風景が大体わかったような気になっているからであって、私たちは違うのよ」「食事がどうせまずいんだろ」そういうことをスポンサー様は危惧なさるから、それには都市には絶対に口に合う食堂がある、音楽堂も美術室もございます、そのためのミシュランでありロンプラなのです、といってみる。南米に行ったときに痛感したが、やはりそこに予備知識のないものが広がっていることが一番の快感なのであり、そこに飛び込んでいって体に緊張をとりもどすと長生きできますよ。といったわけで、いまのところ難点として予想されるものはバランスよく予定を立てられるかだ。これが乗り越えられれば北欧行きは決まったってもんだろう。
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2010.05.25(Tue) - 接待2





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